ロマンティックにヨロシク!

SA3C0003

昨日は池袋「あうるすぽっと」へ舞台「ロマンティックにヨロシク!」を観に行きました。今日が千秋楽ですので、もうネタバレがどうという時間帯ではないかと思いますから、ストレートに書いてみたいと思います。

舞台は大きく3つの小話に別れており、それがひとつに繋がる形式になっています。主人公は17歳の「春野スミレ」、または38歳の「聖美」あるいは56歳の「御手洗婦人」です。17歳の時、スミレちゃんは歌手を目指していましたが、親に反対されます。そこで自ら計画した誘拐事件で身代金を奪おうとしたのですが失敗。

それから時間が流れ、「聖美」となった38歳の時、自ら開いていたスナックに、17歳の小説家志望の家出少女がやってきます。かつての自分を見ているようで、彼女の痛みがわかる「聖美」でしたが、その日でスナックを閉店することになっていた聖美は、その子を雇いませんでした。

それからまたしばらく経ち、「御手洗婦人」の17歳の娘が、ひょんなことから出演することになった映画の撮影時に事故死します。映画のスタッフが婦人のもとへ遺品を届けに来た際、それまで自分の娘とはあまり積極的に接してこなかった婦人は、娘の本当の気持ちを知ります。それがまた17歳の「スミレ」時代の自分と重なるものでした。

この舞台の中で、スミレは誘拐事件を持ちかけた指名手配犯が、スミレを救いに来た刑事を撃ち殺そうとするシーンがあります。しかしスミレは体を張って刑事を守ります。「やり直せなくなるよ!」とスミレは指名手配犯に呼びかけます。それは一方で、それは自分の親やその他の大人たちに迷惑をかけてまで自分のやりたいことを叶えようとしたスミレ自身に対しての一言だったのかもしれません。もしくは、自分以外の人は決して自分みたいに迷惑をかける人物になって欲しくないという、本当は心優しいスミレの願いだったのでしょう。きっとスミレは心のどこかで自分がどういう人間なのかわかっていたはずです。そうでなければ、その後続く波乱の人生の中で、何度もやり直していこうという気持ちを保つことはできません。そしてそのことは、挫折や失敗を通じてでないとわからないことであり、かつ、それを恐れてはいけないことでもあるのかもしれません。

この舞台では、℃-uteからまいみ~となっきぃ、元ハロメンから保田さんが出ました。保田さんはかなりソロでの舞台経験がありますが、まいみ~となっきぃが℃-uteとしてではなく、ほぼ個人単位でこうした舞台に立つことができたことは非常によかったと思います。アフタートークショーがない回を見に行ったので、この2人にスポットが特別当てられることもなく、がっつりと舞台で演じていました。まいみ~ももちろんがんばっていましたが、なにより、主役のひとりと言ってもいいなっきぃが非常に良かったです。なっきぃ演じるスミレちゃんは、落ち込んでいた親友をカラオケに誘い、元気づけたというエピソードが紹介されます。それは実際には歌手になっているのだけれども、なっきぃにそのまま重なるところを感じました。そこには、演劇を中心でやっているわけではないなっきぃが非常にがんばっている姿がしっかり出ていて、それはスミレちゃんそのものでした。本当に2010年はなっきぃの時代でしょう。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。