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[NFL・MLB短評]That’s Fine!

Alex Smith nearly fined $15,000 by NFL for wearing SF Giants cap | SFGate.com (2012/9/19)
RGIII, Alex Smith learn all about logos – The Early Lead – The Washington Post (2012/9/20)
Bochy gets support for wearing Niners cap | MLB.com (2012/9/21)

アメリカンフットボール、というよりNFLは、大胆なプレイとは裏腹にルールに関しては非常に細かく適用します。ファーストダウンを取ったかどうかがは微妙なときは、例え数インチでもしっかりと計測します。QBのフォワードパスによるパス失敗か、それともディフェンスの選手がQBからボールを叩きだしてファンブルとしたかどうかも、ビデオリプレイでしっかりと検証後、公式サイトにその説明が載るほどです。試合を左右するルールであれば細かく適用するのもわかりますが、NFLはそれ以外の面でも実に細かいルールを定め、選手やコーチにそれらを課しています。そのことが時にNo Fun Leagueと揶揄される一因でもあります。

先日、サンフランシスコ・49ersのQB、アレックス・スミスが試合後の記者会見でサンフランシスコ・ジャイアンツの帽子を被り登場しました。NFLではリーグと契約を結んだ企業以外の服やTシャツ、帽子などを試合前後の90分間着用してはいけないという服装規定があります。それはNFLが契約企業を尊重するというビジネス上の理由にほかなりません。しかしジャイアンツの帽子(たまたまこのときの49ersの相手は、ニューヨーク・ジャイアンツでしたが)は、この服装規定に違反するものでした。さらにサンフランシスコ・ジャイアンツはNFLにとってライバルになるスポーツリーグのチームです。そのため、NFLはスミスに15,000ドルの罰金を課そうとしました。現在、NFLで罰金に関する問題を扱っているのが、元49ersのコーナーバックだったマートン・ハンクスです。彼は事情を考慮してか、今回はスミスに対する警告のみにとどめましたが、この一件がニュースサイトに流れることを止めるころはできず、西海岸の出来事であるにも関わらず、東海岸のワシントン・ポストでも取り上げられました。

NFLの服装規定は、それがギャグだろうが何だろうがその立場は揺るぐことはありません。シンシナティ・ベンガルズのチャド・オチョシンコは、数多くのユニフォームに関わる「騒動」を起こしたことがありますが、かつて、チームメイトのクリス・ヘンリーがシーズン中に事故死した歳、それを追悼する意味で、ヘンリーのユニフォームを着て試合に出ようとしました。心意気は恐らく多くの人にものすごく伝わるものでしたが、リーグ関係者にはそれが理解できず、事前に警告を出しました。また、今シーズン初め、ワシントン・レッドスキンズのロバート・グリフィン3世(アディダスと広告契約)が、ナイキ製のレッドスキンズTシャツにあるスウォッシュの上に”HEART”と書かれたものを着ていたため、これもまたリーグから厳しいお灸を据えられる寸前までいきました。

49ersのスミスは純粋な気持ちでジャイアンツの帽子を被って記者会見に現れました。同じ地元チームの看板選手として、プレイオフ、ワールドシリーズ進出を目指しているジャイアンツを応援する気持ちがそこにありました。スミスは罰金を受けそうになったことに関して、このように述べています。

It’s weird. I could wear a Polo shirt after the game and they’re not going to fine me.

NFLはこの件を厳しく取り締まろうとして叩かれましたが、一方でジャイアンツはこの一件をうまく取り入れることに成功しました。ブルース・ボーチー監督が試合前の記者との雑談のときに、49ersの帽子をかぶり、スミスへの感謝と支持を表明しました。


さらにジャイアンツは#SFUniteと称して、スミスに選手のサイン入りの帽子を贈ることになりました。このあたりのジャイアンツの機動力の高さは見ていて楽しいものです。

今回のNFLとスミスを巡る一件は、NFLがフィールド上でのルールを選手に守らせる人物、レフェリーの問題とどうしても絡ませてしまいます。リーグと審判組合の契約上のいざこざにより、現在NFLは代理審判により試合を進めています。これが選手やコーチ陣からみると誤審続きと捉えられ、かなりの不評を買っています。この怒りは2試合が終わった時点で臨界点を超えようとしてます。このルール問題に関してリーグは「誰がやっても間違いはある」という立場を取っており、積極的に解決をしようとしません。一方でNFLが純粋な気持ちで行った選手の行為に対して、服装規定違反として15,000ドルの罰金を課そうとしたのは、不釣り合いだと言われても不思議ではないでしょう。

ちなみに、こうした同じ都市でリーグを超えた応援を選手やチームが目に見える形で行われるということは、日本ではまだ稀だというべきでしょう。日本でもJリーグとプロ野球、その他スポーツリーグのチームがひとつの都市に本拠を構えることが多くなりました。少しずつチーム間の交流はできつつあるとはいえども、日本ではどちらかというとJリーグと野球に壁を作る、あるいは比較対象の目で見ているように感じます。もちろん興行上お互いは競業ですが、地元チームとして盛り上げていこうという気持ちは同じであるはずです。スミスが純粋にサンフランシスコ・ジャイアンツを応援する姿勢を見て、地域内の繋がりの重要性も感じざるを得ませんでした。

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