Orioles’ manager tells Rex Ryan to worry about his own team

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Goodell says he’s trying to work with Selig on opener

[短評]Connected line -第47回スーパーボウル(前半)-

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今日はスーパーサンデー、いや日本的に言えばスーパーマンデーということで、現地に行けない自分は自宅でスーパーボウルを観戦中です。

ここまで前半が終了して、ボルティモア・レイブンズが21-6でサンフランシスコ・49ersをリードしています。レイブンズはここまでQBのジョー・フラッコが冷静でかつ素晴らしいということが言えます。通常のパスだけでなく、投げ捨てたと思われるような状況でも、レシーバーを見つけ出しそこへパスをヒットさせています(同時にレシーバーもパスルートを作ってあげている)。

2013 Super Bowl- The best photos - CNN.com
しかしこのようなフラッコのパスやレイブンズ攻撃陣の好調さを生み出しているのは、レイブンズのオフェンスラインにあると言えます。彼らは49ersのディフェンス陣のラッシュをしっかり止め、フラッコにパスの時間をしっかり与えています。またレイ・ライスを始めとしたRB陣の走路をしっかりと作っています。それによりレイブンズの攻撃は様々な組み合わせを可能としています。地味な働きですか、その動きはフラッコのパス成績と同じくらいMVPクラスと言ってもいいでしょう。
2013 Super Bowl- The best photos - CNN.com(1)

そんなオフェンスラインチームも、49ersのディフェンスのラッシュを許す場面が有りました。先ほど出した、フラッコの投げ捨てたかのようなパス2本が成功し、その後フラッコがサックを浴びて終了したシリーズだけは49ersの守備陣が上回っていました。結果としてフラッコのパスが決まっただけです。でも重要なのは、その後の49ersの攻撃時間でサイドラインに下がった間に、オフェンスライン陣がしっかりと立て直してきた点ではないかと思います。それが49ersのファンブルから訪れた2ndクォーター最初のシリーズでの素晴らしいドライブからのTDに繋がったのではないでしょうか。

一方の49ersは、まず試合開始より緊張をしているのではないかと見えました。最初のプレイがいきなりイリーガルフォーメーションで反則となり、その後のレイブンズのオフェンスシリーズではオフサイドでヤードを許し、それが結果的にレイブンズの得点に繋がりました。

その中でも、49ersのオフェンスもその後のシリーズではリードブロッカーをうまく使ったランプレイがうまれて、コリン・キャパニックからヴァーノン・デービスへのパスも決まり、TDまであと一歩というところまでいっていました。49ersはレイブンズのレイ・ルイスを”abuse”、うまいように弄んで、スピード勝負で負かしています。そう、49ersはうまく行っているのですが、ファンブルとキャパニックのインターセプトがあまりにもあまりにも大きく響いており、自らの首を絞めています(リードされていたとはいえ、残り6:33からのオフェンスシリーズ、好調なレイブンズオフェンス相手にして、攻撃シリーズをいきなりパスで始める意図もどうだったのだろうと個人的には思いますが)。

前半終了時を見たところ、レイブンズの多彩な攻撃が試合を支配していると思います。

[NFL短評]Safety first?

Barack Obama is Not Pleased | New Republic (2013/1/27)President Obama unsure if he'd let son play football – NFL.com (2013/1/27)
Ravens’ Pollard: NFL really does stand for Not For Long – CBSSports.com (2013/1/25)
Jay Cutler of Chicago Bears fiancee Kristin Cavallari doesn’t want son to play football – ESPN Chicago (2013/1/28)
San Francisco 49ers respond to President Barack Obama’s concerns – NFL News | FOX Sports on MSN (2013/1/28)
NFL JAPAN.COM|話題のオバマ大統領の発言、Sリード「オバマを支持する」 (2013/1/30)

自分には戦後にアメリカのGIと結婚したおばがいます。確か自分が高校生の頃だったと思いますが、そのおばがその旦那と共に日本へ一時帰国しました。その頃、NFLにハマりだしていた自分は、そのおばに大学に入ったらフットボールをやりたいと話しました。高校にはアメリカンフットボール部はありませんでした。そうすると、おばは「あんな危険なスポーツはやめときなさい。ものすごい大怪我をして車椅子になった人だっているんだから」と猛反対しました。もちろんその当時、自分もそのような選手がいたことは知っていましたが、テレビで見ていて自分もやってみたいという願望は強かったのを覚えています。だた、おばの助言を守ったわけではないのですが、結局いろいろあって大学に入ってからフットボール部に入ることはなく、今に至っています。

そのおばとの会話の頃、NFLは今よりも安全性について考えているとは思えない環境でした。スポーツと脳震盪の因果関係の研究もそれほど進んでおらず、スタジアムの多くはまだ人工芝で、コンクリートの上に人工芝を敷いたようなスタジアムがあったほどです。今思えば、あのような環境下で選手たちはよくも恐れをなさずにプレイしていたと思います。

それから月日は経ち、スタジアムの多くは天然芝あるいは強い衝撃が出ない人工芝へ変わりました。防具の軽量化と安全性が高まりました。最初のうちには乗り気ではなかったNFLは、脳震盪の問題に対しての援助を行うようになりました。そしてリーグはハードヒットに対してのペナルティを積極的に課すことで、より安全なフットボールを打ち出そうとしています。

そのような中、オバマ大統領が雑誌”New Republic”と行ったインタビューにおいて行った発言が話題になっています。「ゲームが選手に与える影響を考えて、大統領はファンとしてフットボールを見ることにそれほそ楽しみを見出していないように感じますが」という記者の問いに対して、このように答えています。

I’m a big football fan, but I have to tell you if I had a son, I’d have to think long and hard before I let him play football. And I think that those of us who love the sport are going to have to wrestle with the fact that it will probably change gradually to try to reduce some of the violence. In some cases, that may make it a little bit less exciting, but it will be a whole lot better for the players, and those of us who are fans maybe won’t have to examine our consciences quite as much.

I tend to be more worried about college players than NFL players in the sense that the NFL players have a union, they’re grown men, they can make some of these decisions on their own, and most of them are well-compensated for the violence they do to their bodies. You read some of these stories about college players who undergo some of these same problems with concussions and so forth and then have nothing to fall back on. That’s something that I’d like to see the NCAA think about.

フットボールの大ファンであるという、ふたりの娘の父親である大統領は、もし息子がいたとしたら、フットボールをやらせる前にじっくりと考えさせる、というのです。それはフットボールの暴力的な面と、それが生み出す脳震盪のような結果を考えたゆえだというのが大統領の考えです。

このインタビューが出される少し前、ボルティモア・レイブンズのセーフティ、バーナード・ポラードがCBSスポーツとのインタビューの中で、「NFLはこのままでは30年後には今のような状態で存在し得ないかもしれない」と自らの意見を述べました。ポラードはリーグは選手の安全を考えた対策を講じて正しい方向へ向かう一方、コーチはその逆の道を歩んでいるとしています。

[Coaches] want bigger, stronger and faster year in and year out. And that means you’re going to keep getting big hits and concussions and blown-out knees. The only thing I’m waiting for … and, Lord, I hope it doesn’t happen … is a guy dying on the field. We’ve had everything else happen there except for a death. We understand what we signed up for, and it sucks

この発言が、2ヶ月前に「フィールド外へ走り出ることができないQBを仕留めていくつもりだ」と言った選手と同じ人物が行っているとは考えにくいのですが、ポラードは、コーチが大きさ、強さ、俊敏さを選手に求めるあまり、それが安全性向上に努めるリーグの動きと反していると考えています。そしてその中でポラードが待つべきことは、選手の誰かがフィールド上で死ぬことだとまで言っています。

ポラードの意見は、オバマ大統領の発言が出て以降さらに脚光を浴びることになりました。そしてポラードや大統領の意見のように呼応する動きがNFLの中から起こりました。シカゴ・ベアーズのQBジェイ・カトラーのフィアンセは、息子にはフットボールをやらせたくないと言い、ポラードのチームメイトであるエド・リードも、自分の息子に自分からフットボールをやるように勧めることはしないと話しています。

ポラードやリードは、フットボールのポジションの中でも特にスピードを生かしたハードヒットをすることを要求されるポジションに属します。その場合に双方の選手の体に受ける衝撃は高いものです。そうした選手からこれらの発言が出ることは興味深いと思います。ポラードがいうように、彼らはそれを生業とし、そうしたプレイをするためにチームと契約していますが、その一方で自らの経験から、こうした意見が出るのでしょう。

その一方で、レイブンズとスーパーボウルで対戦するサンフランシスコ・49ersの選手からは、「フットボールはフィジカルなゲームであるべきだ」という意見が多く出ました。確かにフットボールは危険なスポーツではあるけど、それによって自分の息子にそのゲームを諦めさせるほどのことはないという意見もあります。別にこれはレイブンズの選手に対抗した発言ではなく、多くの選手やコーチの中でも、自らの息子にフットボールを勧めるかどうかの意見は分かれているとされています。中には、ポラードやリードの上司にあたる、レイブンズのジョン・ハーボーヘッドコーチは、「(フットボールは)若者だけでなく私のような人物にも、人として成長するチャンスをくれる。フットボールのように挑戦しがいがあってタフでハードな競技は、他にない」と言い切っています。

正直なところ、結婚もしてない、ましてや子供がいない自分ですら、どちらの意見もすごくわかります。ただ、どちらにも言えるのは、子供にどのような成長を望むのかということです。かつてはハーボーHCのような、フットボールをプレイすることで得られるチャレンジ精神や、集団スポーツを通じて得られる規律、日本的に言えば「しつけ」を身につけて欲しい考えのほうが強かったのではないかと思います。フットボールはフィジカルなスポーツ、もっと端的に言えば「マッチョ」なスポーツであり、それがアメリカ的な側面を持っています。息子を持つアメリカの多くの親は、その息子に他のスポーツと共にフットボールをプレイさせることで、精神的な強さと規律を学んで欲しい、そう望んできましたし、今でもれを望む親は多いはずです。

しかし、フィジカルゆえに発生するフットボールの身体や、特に脳に与える危険性が科学の発達に伴い明らかになってきました。そこから大統領やリードのように自分の息子にはフットボールを勧めないという考えや、ポラードのようにNFLの将来を心配する声が出てきたように感じます。そのことは決して悪いことではありませんし、精神的と身体的な健康は両立してこそ成り立つものです。

何度も書くように、フットボールは他のスポーツと比べても数段もフィジカルなスポーツです。そうだからこそ得られるものがあるのか、そうだからこそ失ってしまうものがあるのか、この議論には勝者も敗者はないですし、必ずしも白黒つける問題ではありません。ただ、アメリカ国民のトップが、アメリカで最大のスポーツイベントの約1週間前に、このような問題提起を行ったことは、非常に興味深いことです。

[MLB短評]オレンジ革命

Jones’ blast vaults O’s into East tie with Yanks | MLB.com (2012/9/7)
Orioles bask in the excitement, atmosphere at Camden Yards – baltimoresun.com (2012/9/7)
Baltimore Orioles’ present catches up with their past | MLB.com: News
Maybe New York Yankees are inferior to Baltimore Orioles – ESPN New York (2012/9/7)

毎年9月のオリオールパーク・アット・カムデンヤーズで目立つ色といえば、フィールドの緑、ライト後方のレンガ色、観客よりはるかに多い空席の深緑、そしてもはや落胆しきっている青ざめたファンの顔、といったところでした。しかし今年のオリオールズはスタジアム全体をオレンジに染めるほどの強さをここまで維持してきました。誰がこの時期にヤンキーズを地元に迎える4連戦が、ヤンキーズとオリオールズの首位攻防戦になると、今シーズン前に予想できたでしょうか。

この4連戦の初日、9月6日はちょうど、カル・リプケンJrが17年前にルー・ゲーリックが持っていた連続試合出場記録を破った日でもありました。この日に合わせて、そしてこの絶対に負けられない4連戦の初日に合わせて、オリオールズはリプケンを称える銅像の除幕式を開き、リプケンだけでなく往年のOBが数多く集まりました。集まったのはOBだけでなく、チームカラーのオレンジのTシャツを着た46,298人ファンで、文字通りスタジアムが埋め尽くされました(若干数ヤンキーズファンも混じっていたようですが・・・)。

そしてこの試合では、オリオールズはオレンジの波にうまく乗り、ヤンキーズはそれと同じ波に飲み込まれる結果となりました。この試合でオリオールズが良かった点は、一見してチャンスが潰えたと思われたところを2度乗り越えてきたことにあると思います。

例えば、1回裏にオリオールズは1アウトから連打とヤンキーズ先発のデビッド・フェルプスのボークにより、ランナーを2・3塁に進めました。ここでアダム・ジョーンズはセンターへ低いライナーを放ちます。見たところふつうのライナーのように見えましたが、結果はボールがカーティス・グランダーソンの前で小さくワンバウンドするヒットでした。三塁走者は本塁を踏むことができた一方、二塁走者はライナーだと思い込み二塁へ戻るのがやっとでした。確かに二塁走者からは判断が難しい当たりでしたが、ここで一瞬、さらなる得点のチャンスがすこししぼんだという空気が流れました。しかし、その直後にマット・ウィンタースが初球を叩き、レフトスタンドへ3ランホームランを放ちました。この瞬間のスタジアムの熱狂ぶりは半端ないものだったのは、テレビを通じてでもわかりました。ESPNで解説をしているアーロン・ブーンのこの言葉がぴったりです。

もうひとつは8回の攻防に現れました。8回表、投手を継投してきたオリオールズは、リリーフのランディ・ウルフが崩れてきたところで、ペドロ・ストロプをマウンドに向かわせます。しかし連続四球やイチローの2点タイムリーヒットなどで1アウトも取れず、試合は同点になります。このときばかりは、オレンジの波は引き潮になり、一部からはデレック・ジーターやアレックス・ロドリゲスにしか向けられないもの、ブーイングがスタジアムから聞こえてきました。

オリオールズはなんとかヤンキーズの反撃を同点までで止めることができましたが、それでも流れがヤンキーズへ向かい始めていると感じられました。しかし8回裏、そのイニングの先頭打者だったジョーンズがレフトへホームランを放ちます。ジョーンズ曰く、

“That’s the biggest hit I’ve ever had in my life.

その後、ウィンタースがライト前ヒットで続き、直後にマーク・レイノルズがこの日2本目のホームランをレフトへ放ちます。ヤンキーズは堪らず投手を交代させますが、クリス・デービスはその初球をライトスタンドへ運びました。1985年、日本のタイガースが見せたあの3連発、ほどではないにしろ、この3本のホームランは、今のオリオールズの強打者たちがかつてのオリオールズのスター選手の前で、そして15年近くお得意様にされ続けてきたヤンキーズに対して、その力を誇示した格好になりました。それはヤンキーズのロドリゲスが、

That was pretty impressive there in the eighth

と感嘆の声を上げるほどの攻撃だったのです。

オリオールズの先発のジェイソン・ハメルはこの試合前にこのようなことを話しています。

I figure on Cal Ripken [Jr.] Statue Night we can’t lose, right? That’s not allowed.

その負けが許されない試合で、オリオールズはヤンキーズの反撃を受けながらも、それに持ちこたえて、重要な試合での勝利を手に入れました。去年までのオリオールズであれば、反撃を受けたらそこで白旗を用意しかねない状況でしたが、今年のオリオールズには、白旗ではなくオレンジの海が味方についています。

思い起こせば、昨年の162試合目、オリオールズはレッドソックスを地元で破り、レッドソックスのプレイオフ進出の夢を潰しました。それ以降のレッドソックスの負のスパイラルは見てのとおりですが、オリオールズは逆に選手同士、または選手と監督の信頼関係がしっかりとできた、素晴らしいチームとして1997年以来のプレイオフ進出を目指しています。木曜日の試合後、バック・ショーウォルター監督は選手たちをこのように評しています。

Nine innings is an exposer of a lot of things — 162 games it’s pretty relentless and heartless. But I really liked the look in our guys’ eyes from the time the game started.

いつもならこの時期のボルティモア市民は、オリオールズに見切りをつけて、NFLのレイブンズ仕様の紫一色に変わり始めるころです。しかし今年は紫もオレンジも同居する10月を迎えることができそうです。

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