[政治短評]遅延・隠蔽・失墜

日本政府の北ロケット情報発表に遅れ、二重チェックに時間 (ブルームバーグ)
田中防衛相、袖を引っ張られるよう会見場を退出(読売新聞) – goo ニュース

4月13日の朝、予告通り北朝鮮がミサイルを発射しました。結果としてそれは失敗でミサイルは黄海に落ちました。同時に日本の情報収集能力は地に落ちました。いやそんな能力は最初からなく、地に落ちる余地すらなかったというべきでしょう。

7時40分頃に北朝鮮はミサイルを発射し、15分後には米韓メディアはその事実を報道していました。NHKはミサイルが発射された際には特別体制を敷くとされていましたが、8時から15分間通常どおり朝ドラを放送していましたちなみに、北朝鮮では発射当時何をしていたかというと

一方、NHKでは梅ちゃん先生が戦後の崖機の中で奮闘している15分間に、CNNは北朝鮮のニュースを伝え続け、アメリカの報道機関は取材を続け次々とTwitterで最新情報を流しており、この時点でミサイル発射は失敗だったという情報も流れました。日本の朝のワイドショーでも、おなじみの「アメリカCNNテレビによると」という形で今回の一件を報道しているところがありましたが、なぜ日本の近くで起こったことをアメリカ経由で知る必要があるのでしょうか。だったら最初からCNNやBBCを見ている方が早いのです。

それはともかく、こうして刻一刻と事態が変わり続ける中、日本政府が発射した一言は驚くべきものでした。

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(ロイター)

そして、梅ちゃん先生がようやく終わり、田中防衛大臣が慌てて短時間の記者会見(と呼ぶべきほどのもの?)をした後にJアラートが鳴ったそうです。「Jアラート」とは「全国”瞬時”情報システム」を指しますが、多くの宛先へ「瞬時」に情報を送ることはできても、発生「直後」に情報を「瞬時」にを送ることはできない無駄なシステムであることが明らかになりました。

さらに笑ったのが、官房長官の午前の会見によれば、日本政府は7時40分にミサイル発射の事実を知りながらも、「ダブルチェックのため発表が遅れた」のだそうです。これは明らかに発表の遅延ではなく事実の隠蔽です。確かに2009年4月のミサイル騒ぎの時、発射前日に政府はミサイル発射の誤報を流したという過去があります。もしかしたら関係者の中には2009年4月4日11時頃のこのことをトラウマに感じていた者がいたのかもしれません。

しかし北朝鮮が予告なく日本を標的にミサイルを発射した場合でも同じことをしていたのでしょうか。国民はこんな理由で納得しないでしょう。原発事故から1年1ヶ月経っても、日本政府は情報収集能力も発信能力も備えていないことが明らかになりました。ただし情報改ざん能力だけは長けているようです。これならば税金を使いながらも全く使えないJアラートではなく、無料で使えるTwitterでアメリカ政府や報道機関をチェックしている方がずっと信頼性が高く安全です。

後手に回ったどころか何もやっていないに等しい今回の対応を見るにつけ、原発事故に続き国民を守る意思すら見せられなかった民主党政権は即刻解散すべきです。本来であれば大きなヘマをした彼らは、ミサイルの照準を本州ではない方向に向け、かつ打ち上げを失敗してくれた北朝鮮に「感謝」しているはずです。彼らが世界的に報道されるほど大いなる失敗したおかげで、彼らは多くの意味で助かったのです。しかし民主党政権の寿命は一気に縮まったというべきでしょう。いやもう死んだも同然です。

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